建築設計におけるコンペとプロポーザルの違いについての説明です。

建築設計におけるコンペとプロポーザルの違い

建築設計におけるコンペとプロポーザルの違い

建築設計において、コンペ方式とプロポーザル方式の2種類があると言われていました。
両方とも建築プロジェクトの設計者を決定するための入札プロセスの一部ですが、その目的やプロセスにおいていくつかの違いがあります。

コンペ方式とは

コンペは、複数の建築家や建築設計事務所に対して、同じプロジェクトの設計案を提出するように依頼する競争形式の入札プロセスです。
コンペは、最も優れた設計案(提案書)を提供できる建築家や建築事務所を選定するために使用されます。
評価の基準は、提出された案(デザイン)そのものを評価する方式です。
また、一般的に、コンペは、誰が勝利するかが明確に示された報酬金額とともに行われます。

プロポーザル方式とは

建築設計におけるコンペとプロポーザルの違い

一方、プロポーザルは、特定の建築家や建築設計事務所によって提出される建築プロジェクトの提案書はもちろん、提案する建築家や建築設計事務所そのものの実績や当該プロジェクトへの取組体制など建築家個人もしくは法人自体を評価するものです。

つまり、コンペは提案されたデザインそのものを評価する方式であり、プロポーザルは建築家や建築設計事務所自体を評価する競争形式の入札プロセスです。

しかしながら、現在は、コンペもプロポーザルも両方の要素を評価する傾向にあり、両者でその違い無くなっています。